不便と私

less than 1 minute read

[今日の朝食]
● マトケ※バナナの素揚げ
● 牛レバーのトマト煮込み
● 葉野菜の炒め
● パイナップル
● チャパティ
● 牛乳とプロテイン
● コーヒー

西ナイルの僻地に来ると停電の頻度は一層多くなる。

風が強く吹く、スコールが降る、暑くなる。すると、すぐに停電する。

自家発電のジェネレーターに変わるのだが、今日は特に停電が激しかった。

真っ暗がりの中で蛙の鳴き声が聞こえる。

公共電力の供給が不安定なのか、辺り一帯が真っ暗になっていた。

十数分して電気が付くと、芋虫を踏んづけていた。

よく見ると羽蟻だった(6月は羽蟻の季節になる。蛾と間違えるくらい大きい)




「こりゃ直ぐに降るぜ」

琵琶湖を一周している途中、友人がそう言い出した。

土日を使った少ない時間でロードバイクをジャイアントストアでレンタルした。始発で東京から琵琶湖まで移動し、ジャイアントストアの開店と同時にロードバイクをレンタル、それから2日で琵琶湖を周って東京に帰る弾丸旅行だった。

午後からぱらぱらと降り出し、琵琶湖沿いの公園やキャンプ広場で雨をしのぎながら走っていたが、夕方からはバケツをひっくり返したみたいに雨が降り続けた。今夜泊まるペンションはまだ対岸にある。このまま暗がりの山道を走るより、内陸の駅まで走ることにした。覚悟を決めた友人が東屋から先に飛び出すと必死に後を追いかけた。

直ぐにシャツもズボンもびしょ濡れになった。ヘルメットから滴り落ちる雨を振り払いながら、暗がりの中、田んぼの水しぶきと、彼方には山並みののっぺりとした線が見えた。左右から蛙の大合唱が襲い掛かってきた。

駅に着くとへとへとだった何故か気持ちが良かった。




大宮の1LDKのアパートに帰ってくると部屋の明かりがつかない。

「まいったなぁ」

スマートフォンの明かりをつける。スマートフォンの明かりってどうしてこんなに不快になのだろう。ずいぶんと目には眩しい癖に、モノを見るにはかなり不便する。どうやらブレーカーには問題なく、外を覗くとメーターが横並びになっているが、どれが私のものか見当もつかなかった。とにかく腹が減っていた。明かりが無ければ、料理だってできない。

「俺の生活って電気に支えられているんだなぁ」

平凡な感想を独り言ながらガストに向かう。

深夜10時のガストにはたむろしている大学生、ガラケーをいじる会社員、書類を書き込む中年夫婦がいた。深夜のファミリーレストランなんて、いつ以来だろうか。

少し若返った気がした。

帰ってきてもアパートは真っ暗だった。

やることもないので、ソファに横になる。真っ暗な部屋の中で目をよく凝らす。

掴みどころがない暗闇も慣れてくると濃淡が浮かんでくる。

窓を開ける。街灯に照らされてカーテンがゆらゆらと揺れる。

芝川の水田から蛙の鳴き声が聞こえた。

コメントする